オフィスの同じフロアにすごくかわいい人がいる。すごく。
勤めている会社のオフィスが移転した。移転前は1フロアに1社の縦長いビルだったのが、移転後は横に広い、同じフロアに3つほど会社が入ったビルになった。思えば社会人になってから同じフロアに別の会社=ご近所さんの会社があるのははじめてのことだと思う。
フロアにトイレはひとつしかなく、そこでご近所さんと遭遇する。女子トイレには4つの個室と4つの洗面台、横に長く繋がった大きな鏡があって、お昼休みと定時のあたりになるとワッと混み合った。活気のある女子トイレは最高だ。移転当初はめちゃくちゃ興奮した。広く混み合っている女子トイレなら他にいくらでもあるのだけれど(イベント、駅、デパート…ルミネの従業員用トイレなんか20くらいの化粧台が並んでいてヤバい)、オフィスにあるトイレというのは性質が違う。もっとずっとパーソナルで個人の部屋に近いような、なんというかすごく独特の空間なのだ。
同じフロアの3つの会社のうち、ひとつは老舗の電子機器メーカーで、女性社員は全員ネイビーの制服を着ていた。自我のある成人女性が自らの意思で着ることを選択しているとは信じられないくらいダサくて、赤や青や黄色を身につけた弊社社員は皆一様に衝撃を受けた。お昼休みには数人で仲良くハミガキをして、18時を過ぎると私服に着替えて化粧直しをする。いるんだ。いいなあとか嫌だなとかじゃなくて、そういう女性の存在を信じていなかった。いるんだ制服OL。脳内でカッパとかと同じ引き出しに入っている。ランチにも出ないし、外回りの営業にも行かない。彼女たちがその制服姿でオフィスの外に出る機会は本当に少ないのだと思う。唯一外気に触れる小さな窓が女子トイレで、たまたまそこに居合わせなければ見ることのない世界は、ほとんどフィクションのように思えた。
私が勤めているのは制作会社で、女子トイレの個室ですすり泣いているのはだいたいうちの社員だ。これは視野の狭い個人の感想にすぎないが、女性は「辛い」「怖い」では泣かないけれど「悔しい」でめちゃくちゃ泣く。特に20代の女性なんて精神がさっきハイハイ始めましたみたいなもので、どうしても若い社員が多くなる制作会社の、しかもデザイナーなんて自分の意見を真っ向から通さなければならない仕事であれば、もう仕方ない。みんな泣く。
屋上の喫煙所や近くのカフェへ逃げ込んでもいいのだろうけれど、一番身近で安全なシェルターは女子トイレだ。個室でしばらく心を落ち着け、トイレットペーパーで鼻水を拭いて、鏡の前で化粧を直し、たまたま同僚が居たら少し愚痴を言って、会議室に戻っていく。オフィスから徒歩20秒、とても個人的で守られた場所があることに部長は気付いているのかな。
ちなみに14時〜15時頃に4つの個室すべてがスッと埋まって空かなくなることがある。みんな腰を下ろして休憩し、5分や10分寝ているのだ。これもシェルター的な機能だと思う。女子トイレをいわゆる井戸端のようなコミュニティの場、小さな「社会」とするのは割と想像しやすいかと思う。実際、学校での女子トイレはそのような場所だった気がする。変わってオフィスでの女子トイレは、もっとずっと内向きの「個人」の場所という方が私の感覚では近い。オフィスという「社会」の場所と「個人」の場所が徒歩20秒で隣り合う、その落差が際立ってそう思うのかもしれない。
すごくかわいい人は、たぶん3つの会社のうちのもうひとつの会社の人だ。私のいる会社ではないし、制服でもないから。もうひとつの会社はアパレル系で、その割には女性社員の年齢層は高く、ものすごくオシャレな人は見ない。彼女はその中でとても目立って見えた。線が細くスラリと伸びた腕はタイルみたいに白い。黒いおかっぱの髪は顎の長さで作り物みたいに揃ってサラサラしていた。ふわりと広がるスカートの日も、キュッと細いパンツの日もすごくかわいい。たまに丸メガネをかける。すごくかわいい。それにしてもなんでこんなにかわいいんだろう。
彼女は決まって15時頃に女子トイレにいた。化粧を少し直して、きれいなおかっぱに櫛を入れ、顎のあたりをサッサッと梳かす。狙って行っていたわけではないが、毎日おおよそ同じくらいの時間におかっぱを梳かす彼女を見た。髪を梳かす女性、見たことあります?親しい友人であっても旅行にでも行かなければあまり見ないと思う。毎日見ているうちに(かわいい人がいる)から(今日もものすごくかわいいな…)と思うようになっていた。
ハロー!プロジェクトがYouTubeで配信している番組にヘアアレンジのコーナーというのがある。考えた人は天才かよと思った。顔をアップで映して色々な表情が見せられるし、喋りが上手じゃなくてもコンテンツとして成立する。何より髪型を整えるという普段見られないパーソナルなシーンを見せられて、次第にどうしても好感を抱いてしまうのだ。その上、パジャマで寝転んだり歯ブラシをくわえて笑ったりするほど性的ではなく、女子はヘアアレンジの真似ができるし嫌らしい感じがしない。天才だ。アイドルはみんなやった方がいい。
同じフロアのすごくかわいい人は、街ですれ違ったのならただの美しい人だったと思う。女子トイレの君。ふとパーソナルに触れてしまう、オフィスの女子トイレだからこそものすごくかわいくなってしまったのだ。
(Apparelb. - Homeから)
Apparelb.2016新作、生まれ変わったNEW I NEED Wi-Fi TeeとSAD Teeのデザイン、キービジュアル制作を担当しました
(Source: apparelb.weebly.com)
『プリティーリズム・レインボーライブ』 から おとは、あん、いと、わかな、べる、なる、りんね を描きました。描き方がバラバラなのは描き方を模索していました。
(Source: shamedintoleaving, via cccvvv)
(Source: sashakatz, via magicbuffet)
(Source: suiteonestudio.com, via magicbuffet)
(Source: magicbuffet, via ocd-queen-deactivated20181116)
✩♡ For the past few weeks I’ve made a lot of new items for preparation of ACC 10 (ノ◕ヮ◕)ノ*:・゚✩ Here’s a sneak peak of the cosmic goodies!
·˖*✩♡ 💕 ✧゚・☆彡Pastel Galaxyz will be attending the 10th annual Ancient City Con at the Prime Osborn Convention Center from July 15th - 17th 2016. ✩♡(╹౪╹*๑ ) I will bring more news and updates as soon as possible! Thank you Cosmic Cuties!~ ✨
(via holleyteatime)

